宇都宮大学地域デザイン科学部社会基盤デザイン学科 一般入試後期の小論文
平成31年度(90分)
人口減少・少子化高齢化に直面する我が国の多くの都市では、コンパクトシティ(中心部に公共施設や商業施設、住宅など様々な機能を集約し、市街地をコンパクトな規模に収めた都市形態)の推進と交通ネットワークの整備がすすめられており、幹線公共交通としてLRT(light rail transit,次世代型路面電車)(図1)を新設する都市もある。我が国の地方都市におけるLRTの導入の効果について、環境、経済、社会の3つの視点から検討をおこない、800字以上1000字以内で述べなさい。
図1
平成30年度(90分)
東日本大震災において発生した津波により甚大な被害を受けた海岸地域では、居住地の高台移転やかさ上げなどがおこなわれている例が多い。
しかし、これらの地域では一般に過疎化や地域経済の衰退などの問題も進行しており、多額の公的費用による居住地の高台移転やかさ上げなどの有用性に疑問も投げかけられている。
一方で、近い未来の巨大地震による津波被害が新たに懸念されている地域が日本の各地にある。
このような状況を踏まえ、地方の海岸地域の街のあり方について、防災および地域振興の視点から下記のキーワードを参考にして、あなたの考えを800字以上1000字以内で述べなさい。
キーワード
観光、産業、交通、安全、財政、自然との共生、地域コミュニティ、少子高齢化、防潮堤、避難体制
(なお、解答に際しては、上記のキーワードを必ずしも使わなくてよい)
平成29年度(90分)
我が国は、少子高齢化・グローバル化・情報技術の進歩などにより、社会システムが大きく変化している。そのため、地方においても、①財政の立て直し、②経済再生、③地域コミュニティの充実、④エネルギー安定供給、⑤各種社会基盤の整備など様々な課題が山積している。
このような状況を踏まえ、ある地方都市では、以下の目標を設定した。
目標1:安心して安全に暮らせる
目標2:地域に活気がみなぎる
目標3:自然環境を守り、自然と共生する
目標4:人々が住みたい、あるいは住み続けたいと思える
まず、地方都市で設定した目標1から4に関係する地方の課題を、上述の①から⑤の中よりそれぞれ選び、その関係を図または表を用いて解答用紙1に記載しなさい。
次に、社会基盤整備の観点から、目標1から4まで、どのようにそれぞれの目標を達成すべきかについて、全体で800字程度、1000字以内で解答用紙2に記述しなさい。
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