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東京都立日比谷高校推薦入試【小論文】の解説

最終更新: 1月26日

まずは、問題を見てください!

日比谷高校のHP




第一問から解説していきましょう!


問題1

枠に囲まれた文章を読み、フランス革命当時のフランス社会において、30もの地方語があることがなぜ問題とされているのだろうか。図1を参照しながら80から100字で説明しなさい。


まず、よーく問題文を読んで、分析しましょう!

なんとなく書き始めてはいけません。

方向が間違っていたら、書いたり考えたりする時間が無駄になってしまいます。


まず、「枠に囲まれた文章を読」んでください。

要するに、いまだフランス国内には、たくさん言語があってコミュニケーションが取れないから、それが自由に関する戦いにおいて不利益を及ぼす可能性がある、ということを述べています。


次に、図1も見てみましょう!

ヴァルミーの戦いの絵と短い解説がついています。

ここでも、反革命の隣国の軍隊に対抗するのに、フランスの様々な地方から義勇兵が集められていることが示されています。


さらに、問題文で「フランス革命当時のフランス社会において」とあります。フランス革命当時のフランス社会での一番の課題は、フランス革命を成功させることです。

隣国は当然民主的国家ではなかったので、フランス革命を自国に及ぼすことを恐れて出兵してきているのです。

ということは、ここで書くことは、フランス革命を成功させて民主的国家を存続させるためには、隣国からの干渉をはねのけなければならず、そのためには国民が一体となって戦わなければならないのだが、そのためには意思疎通ができなければならず、地方語がたくさんあることは、そのことの障害になりうるから問題視されていたのだ、ということですね。


では、次です!

問題2

枠に囲まれた文章の状況からやく70年後のフランスの言語状況を示す図2を見て、枠に囲まれた文章のような状況から変化があったのかどうかを明記した上で、自分が1863年当時のフランスにおける首相であったならば、何を目的として、どのような政策を実行するのかを考えて、460から500字で論じなさい。その際、その政策をおこなうことによって生じる長所と短所をそれぞれ1つずつ挙げて説明すること。


こういった問題です!

1863年というと、第二帝政の時代です。

ルイ=ナポレオン(ナポレオン3世)の時代ですね!

フランス革命後、いろいろとあってとりあえずナポレオンの子孫に落ち着いたという。本当に子孫かどうかはわからないようですが。


これも、まずは問題をよく読みましょう!

まず「枠に囲まれた文章のような状況から変化があったのかどうかを明記」したうえで、政策目的と政策内容を書きます。そのときに、自分の選んだ政策の長所短所を挙げるということが必要です!


枠内の文章によると、もともとフランス語を話すことができる人は、フランス国内に半分もいなかったようです。

それと比較すると、図2によれば下2つの「住民がすべてフランス語を話す県」「地域言語が残存している県」にはフランス語が普及していて、上の4つはそれほどでもないようなので、フランス革命当時よりは普及しているように見えます。でも、南部を中心に、まだまだ完全普及とまではいっていないようです。


ここで、自分がフランス首相だったらどんな政策を実行するか?という問題です。

なんとも難しい。いろいろ思いつきそうです。

でも、これは試験なので、割り切って、流れに沿った答案を心掛けましょう!

となると、問1の流れに沿った内容がいいでしょう。

つまり、外国に対抗するために、国内のコミュニケーションの円滑化を図るべきであり、そのためにはまずはフランス国民が共通言語をつかえるようにしなくてはならない、という流れですね。

これを政策目的にするのが筋が良いでしょう。


とはいえ、こういった出題する意図は何なのでしょう?

実際に、現在のフランスでもオック語について難しい状況が起きていることを知っての出題なのでしょうか?

たぶん、そのことを知らない受験生たちは、普通に出題の流れに乗って、言語統一政策を選択するでしょう。

南部フランス人がこの出題を見たら、どう思うのか?

ニュースなどで「反日教育」という言葉が出てきますが、ある意味それを同じようなことをしているといえなくもないかなあと思います。

問題自体は筋が悪いと思います。

地域の独自性を尊重すべきと思えるような資料も提示して、どちらの意見からも書けるようにすべきだったと思いますね。


と、批判めいたことを書きましたが、もしかしたら、そういうのを知った上でわざと示さないで、結論の不合理さから、反言語統一政策を書いてくれるように仕組んでいるのだろうか?

もし、そうだとしたらエモい!





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