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  • 執筆者の写真大学受験のポラリス(志望理由書・小論文等対策)

【集団討論対策】 都立高校の推薦試験対策 【両国高校のテーマを例にして】

更新日:2019年9月8日



どうしたらいいのか難しいですよね! そこで、そのやり方を書いていきます!



東京都教育委員会のHPに、これまでの集団討論で各高校がどういうテーマにしたかが書いてあるPDFがあるので、入手しましょう! 上の画像のようなものが書いてあります。 この中で、出そうなものをピックアップしてみましょう。 でも、たくさんありすぎるので、選ぶのに困ってしまうと思います。 まずは、自分の志望校の問題を遡れるだけ遡って集めましょう。 そして、それに追加する場合は、その他の高校の問題を選ぶことになります。 その場合は、自分の志望校の偏差値に近い高校のものだったり、偏差値は違うが内容が似ているところの問題の対策をしておくといいでしょう。

例えば、両国高校を志望した場合、「2015年、2名の日本人がノーベル賞を受賞しました。あなたがノーベル賞の受賞者を選ぶとしたら、どのような点を重視したいと思いますか。あなた自身の考えを基に討論しなさい。」というテーマが出題されたので、これについての対策をしていくことになりますね。



以下、その他の年度の出題です。 平成27年度「あなたは「勉強すること」あるいは「学ぶこと」について日頃どのように感じていますか。」

平成26年度「あなたの中学の各クラスで、総合的な学習の時間に、クラスの皆が、それぞれの将来の進路について考えるための企画をたてることになり、ここにいる皆さんが、その中心メンバーになりました。 クラスの皆が、それぞれ自分の適性や興味にあった進路を考えるための企画を、ここにいる皆さんで考えてください。」

平成25年度「あなたの学校に、日本語を学び、日本について強い関心を持った海外からの留学生(男子1人、女子1人)が来ることになりました。 あなたのクラスでは班ごとにそれぞれ東京の名所などを案内することになりました。そこで、案内をする上で気をつけることや行き先について話し合うことになりました。皆さんがそのクラスの一つの班とします。皆さんで話し合ってください。」

ちなみに、新宿高校のテーマはこんな感じです。 「救急車の利用を有料にすることに賛成ですか。反対ですか。」

「平成26年度全国学力・学習状況調査の正答率と携帯電話・スマートフォンの使用時間について」

「世の中の動きを知る情報源としてのメディア利用について」

「18歳選挙権について」



青山高校はこんな感じです。



「昨年、2人の日本人科学者がノーベル賞を受賞しました。ノーベル財団理事長は、「ノーベル賞は、最初にアイディアを出した人を重視する。」と述べています。誰も考えていない斬新なアイディアを出すためには何が必要と考えますか。」「日本でも女性が活躍する場が広がりつつあります。しかし、女性管理職の割合は諸外国と比較すると圧倒的に低いのが現状です。女性がより活躍するには何が必要と考えますか。」

「2020年、「東京オリンピック・パラリンピック」が開催されます。あなた方は二十歳の時にこの祭典を迎えますが、この大会の成功に向けて貢献するために、高校生としてできることについて話し合いなさい。」「災害時に限らず、さまざまなところでボランティア活動が行われていて、若い世代にもボランティア活動は期待されています。高校生として望ましいボランティア活動とはどのようなことかについて話し合いなさい。」

「世界では十分な食料を得ることができず、飢餓に苦しむ子供たちがいます。このような子供達が健康に生活するためには、どうしたらよいですか。」「国際化が進み、世界の様々な人々と接する機会が増えてきました。異なる文化をもつ人々と良好な交流をするためには、どのようなことが大切ですか。」

「地域とのつながりを大切にするとはどういうことか」「地球温暖化の抑制はどのようにすすめられるか」 偏差値が近い高校ということで、青山高校と新宿高校を挙げてみました。 しかし、見てわかるように、ちょっと違いますよね。 大雑把に言うと、集団討論のテーマの傾向は二つに分けることができます。 ◆身近なテーマ ◆社会的テーマ です。これを組み合わせたものもあります。 両国高校のは、これらをミックスしたような感じですよね。 ミックス派は、他には上野高校や晴海総合高校などもそうですね。 それらの高校のテーマを参考に準備したほうがいいかもしれません。 また、これらのテーマの場合、そこで見る内容も微妙に違います。 前者の場合は、どちらかというと、 その生徒のことを聞きたい と思っていることが多いようです。 つまり、

①中学でなにをしたか ②高校で何をしたいか ③高校を卒業したら何をしたいか

です。 また、後者の場合は、論理的思考能力があるかや、社会のことに興味を持っているかということを見ている場合が多いように思います。 そうすると、両国はその両方をテーマに込めているようなので、その両方を見ようとしているということになりそうです。 その両方についてしっかりと準備が必要になってくると思います。


では、次に、これまで出題されたテーマで自分の考えをまとめておきましょう。 このときに、単に自分の意見をまとめるだけでなく、反対意見や他の人の意見があることを前提としたまとめ方をしましょう。 どういうことかと言いますと、集団討論では発言の機会があります。 その時に、自分の意見だけを言っているだけでは、あまり評価はされません。 集団討論で評価されるポイントは3つあります。

① コミュニケーション能力

② 表現力

③ 思考力

この3つです。

①のコミュニケーション能力は、相手の意見や発言を尊重しつつ、自分の意見も述べることができる能力です。 ②は、わかりやすく言うと、語彙です。 ③は、発言内容の論理性のことです。 これらから逆算すると、集団討論での発言で評価を得るには、相手の意見やテーマをしっかりと聞いて、それに的確に応えつつ、自分の意見をわかりやすく説明できることが必要であるとわかります。 そのため、準備段階で、他の参加者の発言もある程度想定したものを作っておくといいでしょう。 また、集団討論の流れとしては、はじめに集団討論のテーマが出され、それについて考えをまとめる時間がもらえます。しかし、それほど長い時間ではない(だいたい10分程度)ので、素早く自分の考えをまとめる練習も必要です。自分の考えをまとめるときに、10分程度でまとめていくようにしましょう。


では、実際に集団討論のときに注意すべき点も挙げておきます。 ・ 相手の発言を尊重するような話し方をしよう さきほど、コミュニケーション能力が見られる、という話をしましたが、それを表すには、「~君の言ったことについて、私は・・・と思います。」というような発言をするといいでしょう。 単に、「私は・・・と思います。」というものよりも、協調性があるように見えますよね。 ・ 理由を必ず述べよう 先ほど、論理性が見られると書きましたが、単によどみなく話しただけでは論理性は伝わりません。 理由を述べることによって、自分の発言がよく考えられたものかどうかが伝わるのです。 ただ、きちんと考えた理由でないとだめですよ。たまに、理由が思いつかなかったのか、理由とはいえない理由を言っている人がいます。 ・ 話題の展開を見通せない場合は、突飛な発言は控えよう 他の受験生に差をつけるために、難しいことを発言しようとする人もいます。確かに、そういったチャレンジも必要な場面もあるでしょう。 しかし、無闇に難しいことを言うと、参加者に伝わらないと独りよがりに見えるし、なにより、それにうまく切り返されたときにちゃんと受け答えができないと、自分にマイナス評価がついてしまうおそれがあります。 準備してきた話題など、自信があるものだけにしましょう。

さいごに、「司会はするべきか?」です。 これは、よく質問されることです。 結論は、「人による」ですね。 書記も含めてですが、司会や書記は自分の発言をする余裕がなくなってしまう場合が多いので、基本的にはマイナス面が多いかと思います。 ただ、うまくできれば、自分の流れに持ってくることができますし、単なる発言者よりは高評価を狙えると思います。 相手の意見を聞いて、まとめつつ、自分の意見も考えることができるだけの頭の回転の速さが必要かと思います。 それに自信があれば、やってみるのもいいでしょう。




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