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2025年度の青山学院大学教育人間科学部教育学科の小論文試験についての、解き方やコツ

  • 執筆者の写真: 大学受験のポラリス(志望理由書・小論文等対策)
    大学受験のポラリス(志望理由書・小論文等対策)
  • 11 分前
  • 読了時間: 3分

2025年度の青山学院大学教育人間科学部教育学科の小論文試験についての、解き方やコツ



大問Ⅰ:データ分析と論述(計500字)

この問題の狙いは、「図や表を正確に読み取り、論理的に分析する力」を測ることです。

  • ジャンル: 統計資料(図表)の読解・分析

  • 時間配分の目安: 約30分

    • 図表の読み取りとメモ:7分

    • 問1(300字)の執筆:13分

    • 問2(200字)の執筆:10分

  • 解き方のポイント: 

    • 問1: 1980年以降の「大学・短期大学・専門学校」の進学率の変化を、男女別に整理して書く必要があります。単に数字を並べるのではなく、「女子は短大から大学へシフトした」といった大きな傾向(トレンド)を言葉にしましょう。

    • 問2: 問1の結果を踏まえ、2019年時点の「女子の大学進学」が持つ偏りや特徴を指摘します。特に、合計では45.4%でも、分野(薬学・看護学は高いが工学は低い等)によって大きな差があることに注目するのがコツです。

  • 気を付けること: 

    • 自分の意見を書くのではなく、あくまで「図表から読み取れる事実」を客観的に記述してください。


大問Ⅱ:文章読解と論述(計800字)

この問題は、課題文を深く理解した上で、「自らの考えを適切に表現する力」を問うものです。

  • ジャンル: 社会学・教育学的な論説文の読解と論述

  • 時間配分の目安: 約55分

    • 課題文の読解:10分

    • 問1(200字)の要約:15分

    • 問2(600字)の構想・執筆:30分

  • 解き方のポイント: 

    • 問1(要約): 課題文の核心である「人間は欲求を満たすために『権力』を生み出し、それは生活を『保障』しつつ『支配』するものである」という構造を外さないようにまとめます。

    • 問2(意見論述): 「学校教育が生活を大きく規定している」という点について、「背景」「意義」「複数の具体例」の3セットを必ず含めてください。

    • 文章中の「近代国家の形成と産業化」という歴史的背景や、教育が「主体としての能力」を作るという意義をヒントにすると書きやすくなります。

  • 気を付けること: 

    • 「具体例を複数挙げる」という指示を守りましょう。例えば、「専門資格の取得」や「就職における学歴の役割」など、身近で説得力のある例を選ぶのが効果的です。

    • 「支配」という言葉を悪い意味だけで捉えず、社会を動かすための「分業や仕組み」として捉える課題文の視点に沿って論理を組み立てましょう。


最後の5分で見直しをします。


全体のまとめとアドバイス

  1. 「客観」と「主観」を使い分ける: 大問Ⅰと大問Ⅱの問1までは「資料や本文に何が書いてあるか(客観)」が中心ですが、大問Ⅱの問2では「あなたはどう考えるか(主観)」が問われます。

  2. キーワードを繋げる: 課題文に出てくる「保障」「支配」「能力」「主体」といった重要語句を、自分の答案の中でも正しく使いこなすことが、高い評価に繋がります。

  3. 時間管理: 合計1300字とボリュームがあるため、下書きに時間をかけすぎず、構成メモを作ったら一気に書き進める練習をしておきましょう。

この試験は、社会の仕組み(権力や教育)と自分の生活がどう関わっているかを、データと文章の両面から考察させる非常に知的なパズルと言えるでしょう。





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