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  • 執筆者の写真大学受験のポラリス(志望理由書・小論文等対策)

【解説・解答例】青山学院大学教育人間科学部2021年度小論文【小論文の書き方】

青山学院大学教育人間科学部2021年度小論文問題




今回は、青山学院大学教育人間科学部2021年度小論文問題の解説をしていきたいと思います。


解答への導き方や小論文対策についても書いているので、ぜひ困っている方は読んでみてください!


大問1 下の図は、1989年から2018年にかけての新刊書籍の出版点数と書籍の販売部数を表したものである。両者の推移の特徴を指摘したうえで、そこから読み取れることを200字以内で論述しなさい。

・グラフから印刷書籍の出版点数と書籍の販売部数の推移の特徴を示すこと


・そこから読み取れること


を書くことが求められています。


ただ、少ない文字数なので、印刷書籍の出版点数と書籍の販売部数を指摘するとそれだけでいっぱいになってしまいます。


小論文と言うよりは、グラフの読み取りや要約能力を求められている問題です。





気を付けることとして、主観的な事実は、たとえそう読み取れたとしても除外しましょう。


あくまで客観的事実のみを指摘すること!





解答例 大問1問1


1989年に約9億冊だった書籍の販売部数は、期間中ほぼ一貫して減少し、2018年には約6億冊となった。一方、新刊書籍の出版点数は、1989年の約4万点から2009 年の約8万点まで、ほぼ一貫して増加したが、2010年代に入ると減少に転じ、2018年には約7万点となった。この間,新刊書籍1点の平均販売部数は、1989年の2万冊超から2009年の約9000 冊まで減少を続けたのち、2010年代に入り横ばいとなっていることが読み取れる。





大問2 問1 文章を200字以内で要約しなさい。


要約は文章内容の大事な部分をまとめる作業です

しかし、文章内容が理解できず、「何を書けばいいかわからない」状態になってしまうことがあるのが難しいポイントです。


それをどうやってできるようにしたらいいのか?どのように練習するか?と言うと、ありきたりですが、「先生に添削してもらう」!のば一番です。

自分では判断できないのですから、仕方がありません。


文字数より多めに書いて、先生にいらない部分を削ってもらいましょう。


足りないよりは、必要かな?と思う部分をすべて盛り込み、オーバーして、それから削る!


そうすることで、どこが大事なのかがわかってきますよ。





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解答例 大問2問1


日常言語の働きと論理的思考は一部で共通する。論理性を完全に拒否する言語は成立せず、表現する社会的差異の重要度は国や時代ごとに異なり、言語体系の合理性・論理性を一つの規準で比較することはできない。日常言語では、短時間に多くの情報を伝えて意思疎通するため、論理を粉飾や譲歩の対象とするが、否定はしない。こうした日常言語と論理との関係への無理解が、日常言語への不当な評価や論理学への当惑を生んでいる。





問2 該当部について、背景や意義に触れつつ、複数の具体例を挙げながら600字以内で論述しなさい。


「ちょっと難しくて、できそうもない」という人は、まずこの問題に挑む前に、下の本をやりましょう!

小論文の完全攻略本


小論文の実践的な書き方が書かれている参考書になります。


これのいいところは、問題演習だけでなく、解答を書くための下準備のやり方まで書いているところ。


解答までのプロセスなど、実際の小論文の書き方が学べるので、小論文を初めてやる方、演習する前にとにかくやっておいてほしい一冊です!


完全攻略本を完璧にしてから、この問題に挑みましょう!





解答例 一言解説つき!


私たちが、日常言語の使用で直面する問題と論理学との関連がつかめず当惑する背景として、


日常言語も一つの言語体系として通用する以上、論理を否定しては成立することすら不可能であるが、その反面、日常言語はこれを用いて他人に情報を伝達したり、それと同時に自分の内的な感情をも表わしたり、または相手の気分に変化を与えるというような非常に多くの、しかも目的の異なった働きをもっていることがある。


→ここは本文中から「背景」を要約した部分です。


例えば、年上の人に「コーヒーか紅茶でもいかが」とすすめられた時、「せっかく準備してくださるのでしたらいただきます。私はコーヒーよりも紅茶の方を好みます」 と論理的に返すのは、日常会話としては煩わしい。一方、「では紅茶を」と答えるのは、論理的には「私は紅茶が欲しい」 という情報伝達に相違ないが、あまりに簡潔すぎて相手の気分を害するおそれがある。


→具体例1。目上の方に丁寧に説明して返答するシーンとそうでないシーンが書きやすいかもしれません。


だが、日常言語は、良好な人間関係の構築や維持だけがその目的ではない。日常会話の合理性よりも、論理的思考が求められる場面もある。


例えば、友人に本を紹介する場合、ただ「この本は面白い」と答えるだけでは、なぜそう思ったかが不明瞭で、誠実で適した紹介とは言えないだろう。なぜ面白いと思ったか、どこが面白いと思った部分なのかを論理的に説明することが求められている。ここでは良好な人間関係構築の優先順位は低く、論理性を前面に出すことで、正確で適切な解答となる。


→具体例2。論理的に説明することがメリットとなるシーンを挙げましょう。


筆者が指摘するように、論理的思考のすべてが日常言語の多様な目的や働きと重なることはない。だが、目的や働きを焦点化して適切に用いれば高い効果が得られる。


→まとめです。これまで述べたこと、筆者の主張を一言でまとめましょう。





いきなり書くのは難しいのが小論文!


でも、正しいやり方があります。


正しい勉強法でやれば、確実に作文能力が上がります!


正しい勉強法でしっかり対策をしていきましょう!!







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