青山学院大学総合文化政策 B日程では、小論文が出題されますね!
対策、出来ていますか?
総合文化政策学部B日程は、外部検定試験型なので、英検2級以上等を持っていないと出願できません!
とはいえ、英検2級くらいは持ってないと青山学院には入れませんよね。
これくらいの条件は当然でしょう。
小論文だけで入学してしまったら、却って入ってから苦労すると思います。
一般入試で合格した人は、余裕で英検2級を取れるくらいの実力をみんな持っていますから。
それはともかく、英検2級を取ってしまえば、あとは、勝負は小論文の出来次第ということです!
慶応とは違い、小論文のみです。
◆ 出題パターン
中身に入る前に、青山学院大学総合文化政策の小論文の特徴を説明します。
まず、課題文が出てきます。
それは、たいてい西洋の有名な思想家等で、高校の授業で名前は聞いたことのある著作の一部が課題文として出題されるのが通例です。
第一問で、それについて内容要約をします。
第二問で、その反論を書かせます。
第三問で自分の意見を書かせます。
第四問では、違った文章が出てきて、その中に空欄があり、そこに入る言葉を選択肢の中から選ぶという問題が出されます。
だいたい、毎年こんな感じです。
初めに出てくる課題文は、近代思想に関するものが多いので、近代の啓蒙思想等についてあらかじめ知識を持っておくと読みやすいし、解答が書きやすくなるでしょう。
特に、「個人と社会」について用語集などで調べておくといいでしょう。
第四問は、政治経済を勉強しておくと有利になりそうな問題が多い傾向ですね。
◆ 内容解説
では、2017年です。
ジョン・ステュワート・ミルの「自由論」からの出題です。
これも有名な著作ですね。
今回の課題文では、はじめに問題提起がなされていて、テーマがわかりやすくて内容がとてもつかみやすいです。
総合文化政策学部では、毎年小論文が出題されていますが、たいていテーマが決まっています。
「個人と社会の良好な関係を築くにはどうしたらいいのか」というものですね。
総合文化政策という名前からすると、さもありなんという感じですね。
「総合文化政策」とは、文化政策を手広く研究するよ、という意味ですからね。
文化政策は誰がおこなうのかといえば、政府ですね。
そうすると、文化政策は公権力の行使となることが多いわけです。
公権力の行使というと、強制力をもって国民を何らかのことに従わせることができる力です。
つまり、文化政策と聞いたときに、自分の意に沿わないことを無理やりやらされることが起きてしまうかもしれない、自分がその権力行使の立場になってしまうかもしれない、ということをわかって大学で研究しようとしているの?という問いかけが、一連の過去問に載っている課題文の傾向となって表れているのだと思います。
これらを踏まえて、課題文を読んで、問題文にあたりましょう。
そうすれば、毎年ワンパターンな出題だってことがよくわかるでしょう。
2017年のものについては、第一問(200字)は内容要約です。
個人と社会というものがあって、どちらを優先すべきかという問題提起をしていて、作者は原則的には個人を優先しつつ、例外的に社会を優先すべきと言っています。
それに対して第二問(200字)では反論を書かなければなりません。
ミルは、まずは個人を優先すべきと言っているので、反論をするなら、社会を優先すべきという内容にしたほうがすっきりします。
原則的に社会を優先すべきだが、例外的に個人を優先すべきとしてもいいでしょうし、個人を絶対的に優先すべきだと反論するのもいいでしょう。
ここは理論的に書けばいいので、あまり結論の妥当性は考えなくても大丈夫です。
第三問(300字)では、自分の意見を書くことになりますが、今回の場合はミルと同じ主張にしたほうがいいと思います。
課題文に必ず賛成しないといけないか、というと必ずしもそうしなくてもいいでしょう。
2019年の問題では、フロイトが賢人政治を取るべきだという主張をしていたので、この場合は反対の意見を書いた方がよかったでしょう。
第三問は、結論が妥当な意見を書いた方がいいと思います。
たぶん、突飛な内容にしても内容が悪いから減点されるということはないと思いますが、そういった現在の常識から離れた内容で説得的な文章を書くのは難しいので、なるべく奇抜な文章は書かない方が無難だとは思います。
たったの300字しか書けませんし、内容も結構縛られています。
「問1と問2を踏まえた上で、あなたはどちらの立場に立つか表明し、それを現代の具体的な事例を挙げながら・・・」とあるので、これを書いていたらほとんど自分の意見を書く部分はありません。
「踏まえた上で」というのは、それぞれの批判や根拠を書けということです。
ですから、流れとしてはこんな感じになるでしょう。
「私は作者の意見に賛成だ。
理由は・・・・ということからだ。
それに対して・・・のような反論が考えられる。
しかし、・・・・という理由から、この考えは支持できない。
例えば、・・・というような事例が過去においてあった。
このような事例が起きたのは、反論のような考えが根底にあるからだと思われる。
以上より私は作者のように・・・・と考える。」
「・・・」に適切な文章を入れてみましょう!
解答が完成します!
第四問は、それほど難しくないので、調べたらわかるでしょう。
ここは全問正解が必須です!
他の年度の解説も書いています!
青山学院大学 総合文化政策学部 B方式 小論文 2018
青山学院大学 地球共生社会学部 B方式 小論文 2019
青山学院大学 地球共生社会学部 B方式 小論文 2018
青山学院大学 地球共生社会学部 B方式 小論文 2016
小論文を一緒に勉強したい人、待ってます!
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